ヒサビサにトランジスタ技術 1月号を買いました。

技術誌がなくなって、「無線と実験」「CQ Ham radio」どうよう、数少ない雑誌のひとつ。

今月号を買った理由は2月増刊号の付録 「USB H8 CPUボード」を買って遊ぶため。

この雑誌を買うに当たって、CQ出版のWebサイトを見て、忘れていたものを思い出したので勝手にコピペ。

2月の増刊号は買って、みなさんでワクワクすると同時に、この雑誌をつぶさないようにバックアップしてください。

CQ出版 トランジスタ技術 著者の独り言

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「皆さん、ワクワクしてますか?」


 

私が人生で最初にワクワクしたのは、豆電球とそのソケットです。特にそのソケットにはワクワクしました。初期のソケットはボディは黄色や青などでしたが、あるとき透明なものが登場してしかもリードが赤と緑で、そのかっこいいこと!この気分は今でもそのままです。
 次にワクワクしたのは、モータです。ある日、小学低学年のころに山手線に乗ったとき、なんとマブチの15モータ(当時、今だとFA-130RAクラスのもの)が美麗箱入りのまま単体で椅子に置き忘れられていたのです。


もう時効ということで白状しますが、それをお持ち帰りさせていただきました。そのモータは、金属ケースが濃紺に塗装されていて、しかも足台も付いているんです。超かっこいい!そしてそれがなんと電池をつなぐと回るんです。電池を逆に接続すると逆に回る。


それだけで何日も遊びまくりました。ある日、モータのリードをショートして回転軸を回すと、ショートしていないときよりも、回転の惰性が低いことに気がつきました。ようするに回りにくい。今から思えば回生制動だったわけですが、その挙動の差がとても不思議でした。


ある日、意を決して分解して、中の細かい仕組みを見て、さらに感動致しました。その後、図鑑などを頼りに、エナメル線とクリップだけで作れる簡易モータ(整流子は磁極反転させすに ON/OFFだけさせるような形の、いわば「半二重」型モータ)を作ったりして、もうワクワクしまくりでした。
 つまらない話ですみません。まあ、そんなこんなで、今に至ってしまったわけですが、このエレクトロニクス技術に対してのワクワク感は今でも持っています。ハードウェアもソフトウェアもその境なくワクワクします。おかげさまで念願だったマイコンLSIやシステムLSIの開発にも長年携わることもでき、ありがたいことだと感謝しております。

 昨今のエレクトロニクス業界は厳しい状況が長く続いていて、その中にいる人たちはなかなか元気が出にくい状況にあります。しかし、ワクワク感を持ちながら好きでやっている人は大変明るく前向きです。そういう気分を大切にしながら、みんなで力を合わせて、このエレクトロニクス業界を盛り上げて行きたいと思います。

 そういう意味では、CQ出版がよくやる(よーやる)基板付きの雑誌や本というのもワクワクします。それを前にすると、なんか楽しい感じがします。昔、 10円持って駄菓子屋にいって「何か買うぞ」というときの気持ちに似ているかもしれません。こうした基板モノは「遊び」の範疇に入るかもしれませんが、そういう「遊び」の中でも、問題にぶちあたって、それを1ステップずつ解決していく過程が必ずあるでしょうから、自分たちが得るものは少なくないと思います。

 今の子供たちや若い人は、生まれながらに携帯ゲーム機などを触るので、スイッチを入れれば液晶表示なんぞがされるのがあたり前であり、上で述べた素朴なワクワク感というのはなかなか持ちにくいかもしれません。


ブラック・ボックスすぎるのも問題なのかもしれません。しかし例えば、どうして画面に絵が表示されるのかという疑問を持ってもらい、それを実感を伴って理解してもらえる環境があれば、豆電球やモータの代わりに、マイコンなどのエレクトロニクスに対するワクワク感も醸成してもらえると思います。


 そういう点でも、希有な存在のCQ出版には頑張ってもらいたいです。CQ出版さん、絶滅しないでね。(ちょっと心配してます。まじに。CQはSOSが使われる前の遭難信号が由来だそうで…。)

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