年末に、近くの大刀洗駅(キリンビール工場近く)平和祈念館に行きました。

甘木の山の中(三奈木)に音楽館(オンラクカン)にゼロ戦32型を見にいって

かなりたつのだが、来年 ここと音楽館が一緒になって、新たに甘木市平和祈念
館としてリニューアルオープンするらしい。

行くなら今しかないということで、行ってきました。

戦前からの古い駅舎をそのまま利用しているということで、かなりボロイ。

雨が降っていたので、雨漏りばりばりでした。

館内は、故人を祀っているので写真はダメとのことでしたが、福岡湾の
雁ノ巣から引き上げられた97戦は撮影OKとのこと。

リストアは、ゼロ戦32型に比べるとまあまあ原型が確認できるという

程度でしたが、32型どうよう、97戦も世界にここしかないというこ

とで、マニアなら一度は見ておくべきでしょう。

なお、ここの展示は音楽館どうよう渕上さんという個人が趣味(といってよいか)
やっているらしく、入館料くらいボランティアとして払うべきと思います。

なお、説明ボランティアの方に「月光の夏」という映画の話を振ると、待ってましたと、
このピアノ(ドイツのフッベル?)は現在 鳥栖の駅南のサンメッセ鳥栖に飾って
いること、また隊員は大刀洗の航空学校を卒業後、目達原基地に配属され、実地
訓練をしていたこと、特攻隊ではなかっただろうこと などを話され
興味深く聞くことができた。 映画の脚色としては、これから特攻に行くときに
ピアノを弾くほうが感動的ではないかと思われた。

また、知覧祈念館で有名な犬を抱いた特攻隊の写真を説明され、この隊員の人の
名前は荒木幸夫と言われ、群馬県 桐生市出身 大刀洗飛行学校で主席だったこと、
若干15歳で飛行学校に行き、今の韓国で訓練した後、たった17歳で特攻に
行ったことなどをとつとつと説明された。(実は加世田基地ですよね?)

やはりこんな機会に、戦争の犠牲者のことを忘れずに思い返すことが直木賞の
「悼む人」ではないが、亡くなった方の供養になるのではという気がします。

さてサーハらしからぬまじめになった所で、展示物が渕上さんの趣味か、日米
の無線機を比較した展示があり、B29から回収した無線機は当時最新の
COLLINS(風?)のスーパヘテロダインで今でも見劣りしないものであり、
日本の無線機は再生式といって、一時代遅れのピーピーガーガーいうひどい
代物でした。

確か、ミッドウエイのときも偵察機の無線機が故障して、敵空母発見の連絡
ができずに、敵空母からの攻撃を許してしまった事件ががありました。

戦後の日本は、電子技術の遅れを痛切にかんじており、それが戦後のソニー
なりにつながったということみたいです。(創業者は海軍の技術廠出身です)

アナログの時代だナー!!

(平和祈念館は、12月27日で閉館したようです。つぎは21年の10月の新規会館までまたねばならないようです。)

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