ようやくLAから帰ることになる。
飛行機は2ヶ月前と同様の12時半発のJAL069便である。
今回はCypressのホテルに9時前にスーパシャトルを呼んだので、空港には10時前に着くことになる。
相変らず空港では、手荷物検査が厳重である。手荷物検査の列に30分くらい待って、出てきたところで黒人の係官が手荷物をJALのカウンタまで運ぶ。決して手荷物が出てきたところで自分の荷物に触ってはいけない。面倒であるが9.11以降は皆文句を言わずに従っているようである。テロにあうより安全なほうが良いに決まっている。
唯一のイライラしない方法は早めに空港に行くことである。しかし早めに空港に行くと良いこともあるのである。JALの受付の男性係員が、「カウンタで呼ばれるかもしれませんので注意してください」「えーなんですか?」「今日はエコノミーが込んでいるので、ビジネスにアップグレードするかも知れません」「ホント、やったー」「まだわかりませんので、そんなに喜ばないで下さい」「でもウレしー」との掛け合いがあった後、決まり(たった2回目)のバーで時間を潰すモードに入る。
ロサンゼルス空港はいろんな人々がいる。アメリカに来て希望に目を輝かせる人、失望の人、ヤバそうな人、オ気楽な大学生の旅行者の集団(大の男がディズニーランドに行って大きなお土産のぬいぐるみをだっこするなよな!てオヤジは言いたい、ガキっぽいのが多いのが心配)しかし、2Fのメキシコ風バーでブラッディマリーを飲みながら、もう日本に帰れる!と感じながら余裕でそういう人々を眺めて時間を潰すのが非常に楽しい。
テレビでは芸能人がNYの観光客にインタビューするわけのわからん番組をやっているが、そんなTVも日本に帰る今となってはホノボノとしたものである。メキシカンの妙齢のオネエサンにブラッディマリーをたのむ(前回はメキシコビールだった)。それを作るのを見ているのも楽しい。グラスに氷を入れて、ウォッカを入れる。その後にスパイス3種類をいれ、トマトジュースを入れた後に大量のタバスコ?、仕上げにセロリのスティックを入れる。非常に南カリフォルニアっぽくて気に入っている。朝から酔っ払い、心地よい。
12時近くにゲートに入り、呼ばれるのを待つ。何人かのアナウンスがあった後、自分の名前が!!ヤッタ!!カウンタに行くとはしゃいでいるのは自分ひとりである。もっと喜べよ、他のアップグレードの人たち!!ビジネスとエコノミーははっきり言って天国と地獄である。料理も酒も違い、時間の進み方が倍くらい違っている。(エコノミーにはない芋焼酎のロックもある)青緑のチケットを手にほほが緩みっぱなしのトド父さんであった。
今回の出張は最初はNY、シカゴでつらかったが、頑張れば神様が見ていてくれる!!サーフィン三昧に最後はトラブルなしの仕事、おまけに無料アップグレードとあまりの幸運にほほをつねる父である。(落とし穴。実は日本に帰って地獄が待っているのであった)