真空管なんかをいじっていると、妙に昔のことが思い出される。
スヌーピーが一番好きなのは、第一次大戦の雷撃機の操縦席だそうだが、
トドお父さんが好き (といっては語弊があるが) なのは、第2次大戦中の爆撃機のドイツ爆撃(シュワインフルト等)からの、帰還行である。
この当時、まだ非戦闘員への無差別爆撃なんておこなわれず、相手の生産の隘路となる工場
(シュワインフルトはボールベアリング工場)を相手の守備力の高い昼間に戦術的に爆撃する、
いわば、英雄的なものだったらしい。
損害もすさまじく、400機くらい出撃して、100機くらい戻ってこなかったようだ。
じつは、爆撃行の間は長く恐ろしい時間。 10回も出撃すると生き残っている人間はほとんどいない。
英雄的なんて、実際はとんでもない誤解。 戦争って、本当にコワイよね?
(調べてみると、67年前の8月17日が1回目。2ヵ月後に同じ爆撃行を行い、この暗黒の木曜日になった。)
2回目だったなんて、みんなどんな気持ちで出て行ったんだろ、知覧基地と同じ、胸が痛むよね。
一方こちらは、イギリス軍RAF 爆撃隊の話。
帰りのドーバー海峡で、よたよたと飛び続けるハリファックス (アブロ-ランカスターではないようだ)
もうすでに2発のエンジンは止まり、副操縦士は死亡、正操縦士の頭にはかすりキズ、出血で朦朧とする。
ナビと後部銃撃手は元気だが、もうイギリスの岸壁を越えるだけの高度は取れそうにない。
イギリスRAFの女性管制官が必死に呼びかける。
「GBA-14 応答せよ、応答せよ。 」 でも無線機はすでに壊れていてガーピーと成るだけ
白亜の岸壁が見えてきた。 「重たいものはすべて捨てるように。」っとキャプテンの声。
さて、GBA-14号機の運命は!!って黄金バットみたいに、イギリスの少年は紙芝居を見ながら
想像をたくましくしたんだね!(ってわけはない)
でも、そういう気持ちを思い出させるのが、宮崎監督推薦の「ブラッカムの爆撃機」 読んでミソ?