3年ぶりに再会したのはいいものの、結構苦戦しているこのプロジェクト
冬休みに宿題として取り組みましたが、なかなか完成せず。
1月も終わりに近くなりまして、ようやく完成しましたので続きを告しますね。備忘録を兼ねていること、内容が結構複雑ですので、またまた内容が固くなっていることはご容赦くださいねー。
前回、手書きの回路図で進めようとしましたが、Trでブーストしていること、電流制限回路が
うまく動作するか、その辺がちょっと不安になりました。
電流制限ICがLT6106ってLinier Technorogyのデバイスを使っている関係で、今回はLTSpiceでシミュレーションしてみることにしました。
いままで、真空管シミュレーションとかを通じて、TIのTinaTIってアナログシミュレータに慣れているのですが、今回は違うシミュレータということでドキ胸胸で回路図を入力します。
最初はカットアンドトライしましたが、だいぶ最終の回路図に近くなっています。
回路図を説明すると、左端は24V2Aのトランスです。
トランスがないので、電圧源でモデルを作ります。
トランスの定格の24Vは実効値なので、P-Pではルート2倍、1.4倍の36Vになります。
60Hzで、内部抵抗は適当に5Ωにしています。(2A流れると10V低下する塩梅です)
ここまでを練習でシミュレーションしてみましょう。
電圧源の交流電圧 約34Vとダイオードブリッジで全波整流し、C1の4700uFに現れる
電圧です。 約33Vで落ち着いていますね。
回路の拡大です。(Q2は実際は入ってません。将来のサーマルシャットダウン回路用です)
次にLM317の動作シミュレーションです。
R1の両端が1.25Vになるようにフィードバックがかかります。
R1:R2=1.25V:1.25V x R2/R1 という電圧がVoutに出力されるわけです。
今回の回路は、R1=220Ωですから、R2=2.2KΩで12.5Vが出力されます。
5KΩでは約26Vになりますよね。 でもトランスの内部抵抗があるので、負荷がかかった
ときは出力電圧が低下して26Vまで出力できるかは分かりません。
これは、最初に定義した内部抵抗5Ωが実際はどうか、ってことですよね。
一応、R2をステップシミュレーションで可変させて、負荷が1KΩ (24Vで24mA)の軽負荷で確認してみましょう。
R2をRfってラベルで、5K、2.2k 1.1k、550Ω、220Ω、110Ω、10Ωって
抵抗を連続で変えてシミュレーションします。
最大の5KΩで設計通り、約26V2.2Kで12.5V、最小の10Ωで0Vになっているのが
分かります。
(ブーストしているトランジスタのVbeとベースに直列のダイオードで1V位低くなります)
ダイオードとトランジスタの電圧低下の効果で、LM317Tのみで1.25V-28Vが
0V~26Vにできることが分かります。
これで、設計の負荷 2Aのときはどうなるでしょうか?
また、電流検出ICLT6106を使った電流制限回路の動作は?
この辺は、また次回ですね。
ヨッパで真面目な記事を書いているので、頭がクラクラしてきましたw
それでは、おやすみなさい