今回作った115V電源とリトル・ドットMK3

半年前に中国シンセンから買ったLittel Dot MKIII 真空管ヘッドフォンアンプ。 送料込み約2万4千円

ほぼ、毎晩 寝る前にいろんな音楽を聞いて仕事の疲れをいやしています。

今回 まず、DACとしてコンパクトな米国 南カルHRT社のMusic Streamer 約1万5千円を導入。

http://kakaku.com/item/K0000265945/

次に3TBのQNAP TS-220 NASを導入しました。本体3万円弱、3TB HDD 1.3万円 計 約4万

http://ameblo.jp/powpher/entry-11561395356.html

これで手持ちのCDをリッピングしてミュージックバンクを作りました。

ここまで、ラジオ少年さんのヘッドフォンアンプキット、8995円で始まったヘッドフォンオーディオ、

最初にゼンハウザーのHD-650ヘッドホン 3万5千円に始まり、結構投資していますね。

といっても、オーディオ沼にはまって100万円単位で投資している先輩諸氏と比べると

10万円くらいで我々貧乏人もお金持ちも同じ音が聞けるのですから、ヘッドフォンオーディオは

趣味の敷居が低くて満足度が高いのかもしれませんね。

夜半に浸りながら真空管ヒーターを眺めて、艶のある女性ボーカルやオルタナティブロックを聞い

ていると、あることに気づきました。

『あれ、ヒーターが暗いよ?』

アメリカさんのオーディオファイルの記事で出てくるリトル・ドットの写真に比べて、ヒータ暗いです。

『そうか、元々アメリカ向けの115V仕様だからな。日本は100Vだから暗いんだろ。』

ってなことで、115Vの電源を作ることにしました。(買うことにしましたでない⇒根が貧乏ww)

閑話休題:

回路図をチャチャッと書いて、部品を福岡 今泉のカホパーツセンターで購入。

http://www.kahoparts.co.jp/deal2/deal.html

   アナログチックに手書きでつね

基本は、100V-12V 小型トランスを買って、100Vに12Vゲタを履かせる方針でいきます。

絶縁されてないのでちょっと心配な感じもしますが、回路を横に向けるといわゆるオートトランス

多分、問題ないでしょ。(こっからは自己責任でお願いしますね)

安く作るからには、コストが問題。

まず、トランスから決めます。

菅野のSP-1205 (12V 0.5A) ¥945。 これにあわせる小型ケースはLeadのPS-12。

150x80x180mmで千数百円でした。 電圧を切り替えるSWはちょっと凝って¥350くらい。

0.5Aでも115Vで60Wは消費できるのでリストアを完了したヒースキットのGR-54にも使えそうです!

  100Vで使うのが気になってたヒースキット
  

あと、ヒューズBOXとACコンセントをさすためのアウトレット端子(どちらも¥150くらい)

計 ¥2500 くらいの買い物でした。 ON/OFF SWは手持ちのものを使いましょ。

ここで、DIYならではの爆弾仕様が飛び出します。

『どーせなら、オッサレに電圧計も付けてみよ』 電圧を切り替える楽しみのためです。

電圧計もebayでホンコンのバイヤーから買えば、500円弱で買えます。安いでつね。

http://bit.ly/1j88ykr

        
      

トランスには細かく電圧タップがきってあるので、100V ⇒ 110V ⇒ 115V が楽しめます。

(100Vといっても、実際は105Vくらいあるので、105V ⇒ 111V ⇒ 116Vになります)

てなわけで、実際は部品を買ってから組み立てるまでにかなりかかりました。

なにしろ、ケースの金属加工が大変なんです。

実験用のベンチ可変電源なんて、プロジェクトが1年以上 頓挫しています。

電圧計・電流計の大きな丸穴を開ける作業(九州人はホガすという)が難事業。

今回 色々調査して、オルファのコンパス・カッターなるものをナフコで買ってきました。

穴の中央にコンパスの針みたいなのを刺して、穴の円周方向にくるくるカッターの歯を

まわしていけば、いつか穴がほげるという作戦。

もともと厚紙用ということですが、1mmのアルミケースくらいならほがせるかもしれません。

粘着紙に印刷した穴図をケースに張って、早速 トライ。

くるくる回します。 傷はつくのですが、いつまでたっても穴が開きそうなカオリがしません(爆)

   

くしょー、ヤッパ無理カー。

そこで、カホパーツで買ってきたハンドニブラーなる工具があるのを思い出しました。

これは、前の可変電源プロジェクトで買ってきた工具で、使うのは多分 うん十年ぶりです。

真空管時代に、トランスの大きな穴を開けるのに使ってました。

真空管ソケットの穴は、シャーシ・パンチなる工具があったのですが、高くて買えなかったので

例のテーパー・リーマーを使っていました。 時間がかかるのと、油断すると穴がガタガタになる

欠点があります。(指が歯にぶつかって、血だらけになる危険もありますww)

   
ハンド二ブラーで放射状に穴を開け進めていきました。

さきほどの、コンパスカッターで付けた傷も若干役に立ちそうです。

  

余計なアルミをニッパー等で切り取ったら、あとはヤスリでゴシゴシです。

ハンドニブラーでだいぶ緩和されても本当に、力ワザで疲れる作業です。

ACインレットの四角穴もニブラーがあるので助かりました。

♪買ったほうが安いね晩のオカズ♭ ってめげそうになりますが、ここはぐっと我慢。

水戸黄門の”じんせいらくあっりゃ~”を歌ってシノぎます(爆)

  
インスタントレタリングで表示を付けるところなんですがー。 疲れて手抜きでそのまま(爆)

ようやくすべての穴があきました。 ここまでド疲れさんです。

金属加工さえ終われば、あとの配線なんて簡単なものです。

温度調整の出来る80Wの半田ごて使えばチャチャっと終わります。

ただし、100Vと12Vを直列にするときの位相が問題です。

位相が反対だと、100+12V =112Vになるはずが、逆に100-12V=88Vになってしま

います。 自分の勘でいきます。逆だったらあきらめてつなぎ直してくださいネ。

配線を確認して、テスタでAC入力がショートしてないこと、115V側がショートしてないこと

を確認して、ドキドキワクワク電源を入れてみます。

パイロットランプが一瞬ピカッと光って、電源が切れてメータに出力電圧なし。

なにがおきたのでしょうか?

またまた、プロの面目丸つぶれです。

みてみると、1Aのヒューズが切れていました。

カミさん方のジーちゃんから貰った貴重品 ネオンのパイロットランプ、これが犯人でした。

 切れた(と思われた)ネオンランプ

ネオンランプがレトロということで採用したのですが、100kΩを入れないといけない、

これを知りませんでした。(最初から内蔵されてないのが不思議!?)

気を取り直して、100kΩを付けて再度 トライ。

今度はきちんとランプが点灯しました。

1Aのヒューズが飛んだのに、さすがアナログ時代の希少ネオンランプ、丈夫です。

考えてみれば、現代の電話線につなぐ機器もアレスタ言う名前でネオンが使われてます。

これは、雷さんのサージをアースに逃がして機器を守る役割をしています。

丈夫なのは当然というところでしょうかね。

またまた、話が脱線してくどくなってしまいました。

電圧切り替えSWは、当初は100Vと115Vの切り替え用と考えていましたが、前にも説明した

トランスの6V/12Vタップの切り替えで110V/115Vにしました。DIYのいいとこですね。

早速 115VでLittle Dot MKIIIを使ってみます。

ヒーターが明るい!!

  

   
狭いオーディオラックに収めます。         ピンボケでスマソ!?                


さて、肝心の音はどうでしょうか? 明らかに100Vのときより音が太くディテール感が増した気がします。

また、周りを暗くすると本来の真空管らしい暖かいヒーターの風景がほっこり楽しめます!!

それより消費電力はどうでしょうか? (どこまでもセコいトドお父さんです)

100V 22W、110V 26W  115V  30W。結構 かわるものです。

普段は110Vくらいで、ここぞ!ってときに115Vにしたらどうでしょうか?

ヒーターの寿命も延びますしね。 音も110Vにすればソコソコいい感じです。

今回、115V変圧器をDIYで自作しましたが、メーカ製のものより満足のいくものができた

と思います。(自分のコドモは不細工でもカワイイ理論ですねww)

皆さんも、115V機器を100Vで使われている方がありましたら、115V変圧器を試して

見たらどうでしょうか? ケーブルを変えたりするより安価で効果のある方法だと思います。

DIYでなくても、サウンドハウスさん等でリーゾナブルな価格で出ています。

また、市販のものはノイズフィルターが入っているのが魅力です(本当は入れたかった)

現在のインバータ危機からACにはいっているノイズ、本当にひどいんですよ。

これも音がよくなりますからね。

みよ! レトロなネオンランプにアナログな電圧計。SWもレトロで真空管アンプにピッタリ!(自画自賛)

だらだら長文で失礼しました。

それでは、またねー。

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